唐津の人々の日常生活こそが地域活動。
まちと旅人のお勝手口のような拠点をつくりたい。

ゲストハウス鳩麦荘 代表

中島 彩希

ゲストハウス運営を通してコミュニティに参加

2017年12月、約10年離れた故郷唐津に戻り、空き家を活用した『ゲストハウス鳩麦荘』を26歳で立ち上げた中島彩希さん。
宿を運営しながら、唐津に唯一残る銭湯を案内したり、ガイドブックに載っていないおすすめポイントを紹介したりするなど、旅好きの中島さんの目線で唐津の魅力を発信しています。
ゲストハウスには定期的に訪れる常連客や、地元民と交流する旅行客の姿も。
「まちと旅人をつなぐお勝手口」をキャッチフレーズに、「ムギちゃん」の愛称で親しまれる中島さんは、暮らしの隣にある宿の運営を通して、地域の人と旅行者が気軽に行き来できる拠点づくりをめざしています。

中島さん写真1

地域での生活に密着した新しい取り組み

幼い頃から本好きだった中島さんは、2019年4月、銭湯そばのアパートの一室に喫茶スペースを併設した書店『よしみ荘12号室』をオープンしました。
「京都のまちは個人商店が多くて好きですね。唐津にも新しい形の小商いがあってもいいのでは」とアパートとゲストハウスを往復する日々です。
さらに、唐津に生きる人々の寄稿文や写真などオール唐津で作り上げた地域文化誌も創刊。
中島さんは唐津で生活しながら人の温かさにふれるうちに、コミュニティの一員である実感が少しずつわいてきたと言います。ただ、自分自身が「地域づくり」をしている感覚は全くなく、「私が心地よいと思う居場所づくりをしているだけ」と素直な気持ちを話してくれました。

中島さん写真2

中島さん写真3

PROFILE

1991年唐津市生まれ。長崎の高等専門学校を卒業後、福岡の会社に就職。
2017年12月、唐津で唯一の銭湯を応援するためUターン、空き家を改装し「ゲストハウス鳩麦荘」を開く。2019年4月、銭湯そばのアパートの一室に、カフェを併設した書店「よしみ荘12号室」をオープン。地域文化誌『してきなくらし』の編集やラジオ局でのパーソナリティなど、生活目線で地域の魅力を伝える活動もしている。

地域を活かし佐賀をつくる SAGA LOCALIST
LOCALIST(ローカリスト)は、佐賀県内で精力的に地域づくり活動に取り組んでいる方で、若い世代の方々にお願いしています。