地域づくりとは、
農業を中心に文化をつくっていくこと。

A-noker株式会社 代表

安東 浩太郎

子どもの職業選択に「農業」を

2013年、太良町の荒れたみかん山を切り拓いて、アスパラ農家をスタート。そんな安東さんに、地元農家さんたちがかけたのは「農業はやめとけ」という声でした。
「太良で、日本で、一次産業が廃れたらまずいな、と思ったんです」と安東さん。地域の未来を案ずる安東さんが目指したのは子どもたちに夢を与える「稼げる農業」。
それから数年、安東さんがつくるアスパラガスは、関東を中心に全国の食卓へ。農園では、子どもたちの収穫体験が行われ、農家を志す高校生が安東さんの元を訪れれば、自らの経験をもって、農業の可能性を伝えています。

安藤さん写真1

最先端の農業が、昔の風景を取り戻す

新たな取り組みとして、ベンチャー企業と手を組み、収穫ロボットを導入。
新設中のハウスは、管理をAIに任せられるシステムを搭載しています。先進的な農業は、子どもたちの農業への関心をひき、働く人に自由な時間を与えます。安東さんには、その自由な時間で、地域にカフェを開いたり、教育に力を入れたり、文化を築いて欲しいという希望があります。
農村に文化・交流が生まれれば、人が増え、豊かな農村が戻ってくるはず。「地域づくりって、農業を中心に文化をつくること」と笑顔で語る安東さんの目線の先には、新しい地域の姿が見えます。

安藤さん写真2

安藤さん写真3

PROFILE

1979年大分県臼杵市生まれ。幼少期は北九州小倉で生活。20代は会社員として大阪で過ごす。結婚を機に、妻・美由紀さんの地元太良町を訪れ、その美しさや食の豊かさに感動。移住を決意する。
太良町で生きるために、農家を志し、荒れたみかん山を切り拓いてアスパラガスの栽培に着手。
夫婦二人三脚でつくりあげた「森のアスパラ」は、全国から注文が届く太良の名産品になるまで成長した。

地域を活かし佐賀をつくる SAGA LOCALIST
LOCALIST(ローカリスト)は、佐賀県内で精力的に地域づくり活動に取り組んでいる方で、若い世代の方々にお願いしています。