「モノ」に依存しない豊かな暮らしが、
生きる力を育んでいく。

『Selfish 加唐島Café』店主

井川 えりなさん

「ものがない=不便」なのか。生きる力が身につく豊かな場所

母方の祖母の家をDIYでリノベーションした、加唐島唯一のカフェ『Selfish 加唐島Café』を家族で営む井川えりなさん。

無農薬で自家栽培した野菜や島で採れた新鮮な魚、名産の椿油を使ったメニューが人気となり、観光客だけでなく、島へ帰省する人も増えたことが嬉しい驚きだったと話します。

「子どもの頃から大好きな加唐島の良さを、もっとたくさんの人に伝えたくて、このカフェをはじめました。ここにはコンビニもスーパーもないけど、人と自然に恵まれていて、不便だと感じたことは一度もありません。畑作りも魚釣りも、全部祖母や父母、島の人たちに教えてもらったし、島の人たちの知識や行動力にはいつも驚かされます。体の弱かった弟も、島留学を経て見違えるほど元気になったし、ここは生きる力が身につく場所だと思います。」

加唐島の魅力を伝える新エリアの開拓や島留学サポートも。

より多くの方に足を運んでもらい、島で過ごす時間を楽しんでもらえるよう、自宅の裏山を切り開いてフルーツ園やラベンダー畑を作ったり、子どもの頃好きだったつつじの咲く丘を復活させるべく、自主的に島の雑木林整備に取り組んだりと、新しい観光スポット作りも進行中。また、島留学の当事者とその家族として、弟の真太郎さんと共に島留学事業のサポートも行っています。

「島留学の現地説明会で、弟が体験談を話したり、島を体験するフィールドワークを一緒にしたり。私は島以外の生活も知っているから、ご家族の不安な気持ちもすごく分かるので、コーヒーを飲むついでに気軽に相談してほしいです」

大好きな島の魅力を伝えようと全力で取り組むえりなさんの存在は、これから加唐島を何度も訪れたくなる、大きな理由のひとつになるに違いありません。

PROFILE

井川 えりな(いがわ えりな)

母の故郷である加唐島に2022年9月「Selfish 加唐島Café」をオープン。家族で運営するカフェは、島の新鮮素材や名産の椿油を活かしたメニューが評判で、今や島の人気スポットに。島の良さをより多くの方に知ってもらいたいという思いから、子ども達の島留学のサポートや、フルーツ園やラベンダー畑の開墾など、人々が島を訪れるきっかけと場所づくりに日夜取り組んでいる。

Sefish 加唐島Café

〒849-1104
佐賀県唐津市鎮西町加唐島666-1
ホームページ:
https://selfish.kakarcafe.com/
Instagram:
https://www.instagram.com/taishinmaru3033/

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LOCALIST(ローカリスト)は、佐賀県内で精力的に地域づくり活動に取り組んでいる方で、若い世代の方々にお願いしています。