温泉の街に住んでみて 「古湯温泉」編
- 2022.03.07
- written by 鵜飼 優子

こんにちは、佐賀のお山の100のしごと(略して佐賀100)編集部の鵜飼です。
佐賀に暮らし始めて2年。日々幸せ度が増して、ほんと佐賀県に来てよかったなと感じています。
まず、食べ物が美味しい。もともと食べるのが大好きだったので、食の豊かさ、新鮮さに感動します。
特に、お山でつながっている方々が作られるものは、その思いをより深く感じることができるので、美味しさも増します!!お野菜や卵、りんごやブルーベリー、他にも手作りのクッキーやおまんじゅうなどなど、数え切れません。皆さんのおかげで胃袋が満たされ、体とこころが喜んでいます。ありがたいです。

あと、自然環境がものすごく豊かで、日々生かされていることを実感します。自然をダイレクトに感じることができるので、春夏秋冬よりもっと細かい移り変わりに気付くようになりました。先日は雨水(二十四節気の一つ。降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃)でした。前日から寒くて雪が降っていたのですが、まさにその日に雨が降って「ああ、二十四節気のとおりだ」と驚かされました。
それに、佐賀県には温泉があります。九州には有名な温泉地がたくさんありますが、佐賀県だと、嬉野温泉や武雄温泉、そしてわたしが住んでいる「古湯温泉」が有名です。

大阪出身のわたしからすると、温泉は遠くに泊りがけでいくもの。小さいころから、おばあちゃんによく銭湯には連れて行ってもらっていました。近所にあるところですから温泉ではありません。それでもあたたかい湯気に包まれ、近所の人との裸のお付き合い。おばちゃんから小さい子まで年齢問わず、みんなであったかい湯の中に一緒に浸かる。そんなほっこりした時間が大好きだったので、懐かしい記憶になっています。
それが今や温泉の街に住んでいて、冬場はほぼ毎日、徒歩数分の温泉に入らせてもらっています。改めて「なんて、ぜいたくなんだ!!」と感じます。まるで、夢のよう。と前置きが長くなりましたが、古湯温泉に住んで2年、改めてその日常を紹介させてください。
徒歩圏内。ぬる湯でまったり浸かる。

古湯温泉の特徴は、ぬるいお湯。4つある源泉のうち英龍泉に流れるのは29.3℃。それが加熱されて38℃くらいになっています。温泉と言えば、あつーいお湯に浸かるイメージが強かったのですが、古湯の温泉はぬるいお湯。だからなが~く入っていられるのです。大体皆さん30分以上入られています。
じわじわーっと温まる感じがほどよくて、半分寝ているようなふわふわした気持ちになり、とても癒されます。気づいたら時間が過ぎているので、よっこらしょと隣にある熱めの湯船に浸かって、フィニッシュ。
わたしがいつも行っている「英龍温泉」は地域のみなさんで運営している施設です。もともと公衆浴場だったそうで今もその雰囲気がそのまま残っています。

地域の皆さんが来られる時間はだいたい決まっていて、「あ、今日は遅かね(遅いね)」など、温泉で会うことでお互いの調子などを確認しているのもいいなと思います。
「こんばんは~」と入り、「さようなら」とあいさつをするのもローカルを感じます。話すときも「古湯の〇番組の鵜飼です」と伝えると、「あそこね」と話が続きます。古湯以外の方も通われているので、「何曜日はまた温泉くるけんね」と。
地域の人とお客さんが交わりあっていく、まさに交流の場だなと思います。そして日常に温泉という元気の源がある。これが皆さんの健康の秘訣だなと思います。

古湯には素敵な旅館がたくさんあるので、せっかくなら泊まりで古湯の日常を味わっていただけたらと思います。
古湯温泉から車で5分のところには熊の川温泉もあり、そちらも同じぬる湯の素敵な温泉施設があります。ぜひ古湯・熊の川温泉郷へお越しください。わたしもまだ全温泉を制覇していないので、いつか制覇したいと思っています!!
古湯・熊の川温泉郷を略して「ふるくま」という名称の、素敵な公式Webサイトもありますので、じっくり選んでみてくださいね。
https://www.fuji-spa.com/


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<取材記者>
鵜飼 優子
「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
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<取材記者>
鵜飼 優子「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
大阪府高槻市出身、ひつじ年。今まで暮らしたことのある地域は、北軽井沢、阿武、萩、佐伯、そして個人的にもご縁を感じている佐賀のお山にやってきました。幼稚園教諭やドーナツ屋さんなど様々なことにチャレンジしています。将来は、こどもとお母さん、家族が集える場所を作ることが目標。佐賀のお山の暮らしを楽しみながら情報発信しています。

