舞台となるのは、鹿島市山浦にある中木庭ダムのほとり。
「美しい自然が残るこの場所とかつての人々の記憶を、地域住民や若者が集まるアートビレッジとして次世代に残したい!」
地域に対する熱い想いを持った佐賀大学の学生有志により、建築愛好会「しかラボ」を結成❗
空き家再生の取組「アートビレッジプロジェクト」が立ち上がりました🏠✨
今回は、鹿島市を盛り上げようと奮闘する大学生の取組をご紹介いたします!
はじめに
プロジェクトの発起人は、佐賀大学大学院修士課程2年生の保澤伸光さんと甲斐健斗さん。
2021年、保澤さんが肥前浜宿での「茅葺き古民家活用コンペ」に参加し優秀賞を受賞した際、鹿島のまちづくりイベントの仕掛け人である島﨑雄輔さんと、国際交流に取り組む亀井初男さんに出会ったことがきっかけだったそうです。地域に活気を取り戻したい亀井さんの想いを引き継ぐため、本プロジェクトが生まれました。
デザインミーティング
2024年12月22日、島﨑雄輔さんが所属するNPO法人ハマミライが伴走支援に入り、デザイン案を検討する打ち合わせが行われました。

打ち合わせでは、メンバーの皆さんがイメージする「理想の山スケッチ」が共有されました。
「ゆくゆくはツリーハウスも作りたい!」「テントサウナで整いたい!」など、楽しそうなアイデアがたくさん出てきました⛺🌳


プロジェクトのキックオフ会
2025年1月15日、亀井さんが空き家を手作りでリノベーションし作られたという活動拠点「深谷(みや)の滝」に関係者が集まりました。
しかラボのメンバーとプロジェクトに協力してくださる地域の方との初顔合わせということで、まずはバーベキューを囲んでの交流会🍖✨
バーベキューには地元で伐採された木材を利用。大学生が薪割りから自分たちで行って火を起こすなど、地域の資源を使うことの大切さを亀井さんから教わりました💪

交流会の後、さっそく現地を見学に行きました。
リノベーションの対象となる空き家はもとはマス焼き小屋だったそうで、ダム建設に伴い移築したものの結局使われず、ほぼ吹きさらしの状態です。


ここをどのようにして活かしていくのか、DIY経験豊富な亀井さんのアドバイスを聞きながら、図面上ではわからないことなどを確認していきました。
「失敗してもいいから、自由にやってみるといい。自分たちでやってみることが大事。」と語る亀井さん。
学生さん方を優しく見守ってくださっている姿が印象的でした。
クラウドファンディング説明会
同年6月14日、クラウドファンディングにより運営資金を募るため、前述の「深谷の滝」にて説明会が実施されました。
「ただ資金を集めるだけでなく、自分たちの活動をより多くの地域の方に知っていただきたい」との趣旨により開催されたこの説明会。鹿島市周辺からデザイナーやWebライター、市役所職員の方など約20名が集結!


参加者の方からは、
「アートビレッジとは、具体的に何をするところなのか?」
「拠点の完成後、地域の人はどう関われるのか?」
など、積極的な質問が飛び交い、地域の皆さんからの注目の高さがうかがえました。
また、地域住民の岩下美枝子さんも参加され、「亀井さんとは、百姓仕事も手伝ってもらって、お互いに助け合って生きてきた。」「5月の田植えの時分は棚田に水が張って、それはもう綺麗だった。」など、当時の様子を語ってくださいました。

ちょうどこの梅雨の季節、ダム湖畔に植栽されているアジサイの花が見ごろで、中木庭ダム周辺は多くの来訪者で賑わっていました。
「深谷の滝」では、島﨑さんと「しかラボ」の協働による「あじさいデイキャンプ」(略してあじキャン)なるイベントも同時開催され、来訪者は滝を鑑賞しながらティータイムを楽しまれていました。
強力な助っ人の登場!
メンバーの皆さんが素人だけでプロジェクトを進めていくことに限界を感じられていた中、地元の工務店である有限会社夢木香にご協力いただけることになりました。
空き家のリノベーションも手掛けたことがあるという代表取締役の松尾壮一郎さんは、「地域活性化をしてくれる若い人が鹿島に来てくれて嬉しい。できる限りサポートしたい。」と快く引き受けてくださり、活動に勢いが増してきました。


おわりに
・ ダムに沈んだ村を“アートビレッジ”として復活させるための活動拠点をつくりたい!
・ 地域の人々と佐賀大学の学生が協働し、鹿島を伝統と若者が交わるモノづくりの挑戦の場にしたい!
との想いから空き家のリノベーションに挑戦する佐賀大学建築愛好会「しかラボ」の活動をご紹介しました。
今後の予定としては、自分たちでできるところは可能な限りDIYで進めていくとのことで、一般の方も参加できるワークショップも企画されています。
大学生がデザインする活動拠点と活用策、今後の展開に目が離せません👀✨
ご興味がある方、応援のほどよろしくお願いいたします❗

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山の会議(仮)の名称は、地域で話し合いを進めていく中で、各ブロックの会議の名称や取り組みも自分たちで創りあげていただきたいという思いから「(仮)」をつけています。
山の会議(仮)はこれからの山の暮らしや営みを持続可能にする、はじめの一歩です。
今後も自発の地域づくりの推進に取り組んでいきたいと思います!
\応援、よろしくお願いします!!/

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🦌 佐賀大学建築愛好会「しかラボ」 Instagram
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🦌過去の記事 – クラウドファンディング募集中! 佐賀大学建築愛好会「しかラボ」による空き家再生プロジェクト
https://www.sagajikan.com/event/4183/