海に面し、山を抱き、川が流れる…自然に恵まれた唐津市。夏は海遊び、登山、川遊びなどさまざまなアクティビティが楽しめます。呼子イカや佐賀牛などの食も魅力的です。
今回は、唐津市でアウトドア体験を提供する『たいようアウトドア』の古川陽進さんにおすすめのサイクリングスポットと玄海の食の恵みを活かしたランチが食べられるフレンチレストランを紹介いただきました。
美食倶楽部 富高岩(ふじたかいわ)





国内外でフレンチのシェフとして総料理長を歴任した吉田勇治さんが、生まれ育った玄海町で開いたフレンチレストラン。玄海町の食材を存分に活かした料理は多くの人の心をつかみ、休日は県外からも多くのお客さんが訪れています。
かつて保育園だった建物をリノベーションした外観、内装は上品でかわいらしく、食事の時間をすてきに演出してくれます。
浜野浦の棚田展望台


玄海湾から陸にのぼる階段のように大小283枚の田んぼが連なる「浜野浦の棚田」。
4月中旬〜6月の田植えまでは水の張られた棚田が空の色に染まる絶景が見られます。
特に、夕暮れ時は水田から玄界灘の海面までオレンジ色に染まり、幻想的な光景を生み出します。10月から2月末は夜にライトアップを実施しており、一年を通してさまざまな美しさを見せてくれるスポットです。
また、プロポーズをするのに最もふさわしい場所「恋人の聖地プロジェクト」に選ばれた記念としてモニュメント(エターナルロック)を設置しています。
名護屋城跡






戦国時代、豊臣秀吉が二度の朝鮮出兵の基地としてわずか5ヶ月で築いた肥前名護屋城。城は現存していませんが、本丸跡や石垣、150以上の戦国武将たちの陣跡が当時の面影を伝えてくれます。
本丸跡からは呼子大橋や加部島、離島、天気の良い日には壱岐、対馬まで眺めることができます。
また、隣接する佐賀県立名護屋城博物館では、秀吉が名護屋城に持ち込んだ「黄金の茶室」の復元模型など、名護屋城やアジアの歴史にまつわる展示を行なっています。広さ17万㎡に及ぶ巨大な城だった名護屋城。そのスケールの大きさと華やかな桃山文化に触れられる歴史好きにはたまらないスポットです。
鏡山

標高284mの鏡山。山頂を目指して走るサイクリングは爽快感があります。山頂の展望台からは虹の松原や唐津湾、海に浮かぶ島々を見下ろせます!唐津の海の穏やかさ、虹の松原のインパクトを感じられるスポットです。
虹の松原

唐津湾沿いに全長約4.5kmにわたって松林がつづく、唐津を代表するサイクリングロードの一つ。三保の松原(静岡県)、気比の松原(福井県)とともに日本三大松原と言われ、国の特別名勝に指定されています。どこまでも続くような松林の中、風をダイレクトに感じながら走るのは気持ちがいいですよ。
教えてくれた人
古川 陽進(ふるかわ ようしん)さん
たいようアウトドア代表
唐津市に生まれ、大学進学を機に北海道へ。卒業後は、四国やオーストラリア、関東でアウトドアガイドやプロのラフティング選手として活躍。2015年に唐津市にUターンし、2016年に『たいようアウトドア』を設立。SUPや川下りツアー、サイクリング、キャンプなどのアウトドアアクティビティを企画・運営している。
▼古川陽進さんインタビュー
https://www.sagajikan.com/yomimono/4182/
・佐賀の自然が持つアクティビティの可能性
・アクテビティを通して野生的感覚を取り戻してほしい
・「遊んでいるだけ」と言われるぐらい楽しむのが活動を続けるコツ
・Uターンして10年、佐賀のアクティビティ文化に感じる変化