鹿島市飯田の七曲地区で活動している「やまとまちをつなぐ会」では、中山間地域の歴史や文化、
美しい自然や景観などの「ふるさとの資源」を後世へ残していくため、田舎ならではの体験活動などが行われています。
今回は、2025年3月20日(木)に開催された「山菜まつり」開催の様子をレポートします!😊

七曲地区を「やま」と「まち」をつなぐ交流拠点に!
会場は、鹿島市飯田の七曲地区にある「農家民宿みんなの家」。
七浦のメインストリート207号線沿いで食堂と農業を営む永吉さん夫妻が経営されており、昔ながらの囲炉裏や土間、竈門、五右衛門風呂といった古民家での生活体験ができる民泊施設です。

当イベントの目的の一つは、「やま」と「まち」をつなぐこと💡
今回参加された方の中には、地元鹿島市のいわゆる「やま」の人だけでなく、佐賀市や嬉野市、諫早市など、近隣の地域から来られた「まち」の方もいらっしゃいました。

今回の体験イベントを主催するやまとまちをつなぐ会を代表して、かしま自然農園の奥理沙さんがご挨拶。
奥さんは5年前に福岡県から移住し、夫の奥正好さんとともにそば栽培やそば粉スイーツ店Tora & Shikaを営んでおられます🥯
この日、一緒に活動する参加者同士、まずは自己紹介タイムが設けられました。知らない大人もいるなか、小さな子どもたちもがんばって発表しました👍
皆さんの緊張がほぐれたところで、さっそく山野草摘みに出発❗
春の山野草摘み
今年は3月に入ってからも雪が降るなど、例年になく寒い日が続いていました。
お目当てのタラの芽やワラビなどの芽生えは例年よりも遅れていたため、身近な里山の山野草を中心に観察と採取を行いました🌿🔍
なお、採集活動には植物に詳しい専門のスタッフが付き、誤って有毒の植物が混ざらないように解説やサポートが行われました👌


一部をご紹介しますと・・・
有明海が一望できるビューポイントでは、カラスノエンドウ、ギシギシ、シロツメクサ(クローバー)、セイヨウタンポポ、ダイコンの葉(すずしろ)、ナズナ、ヨモギ、ワラビなどを観察することができました。
(なんと、すべて食べられます😲)


スギやヒノキ林の方へ進んでいくと、少しひんやりする道には、ハコベ(はこべら)のなかまやハハコグサ、ヨメナ、ノビルにスギナ(つくし)が😊
畑の畦の水路で見つけたオランダガラシ(クレソン)やタネツケバナはほろ苦く、サラダによく合います🥗
帰り道には、倒木からキクラゲが生えていました。
きくらげ(木耳)とはよく言ったもので、本当に木に耳が付いているみたいです👂

山野草の調理体験&ランチ交流会
たくさん歩いておなかがペコペコになったところで、採取した山野草を調理しました🍳
タラの芽が惜しくも時期的に間に合わず…ちょっと残念でしたが、そのことを払拭する目玉が現れました👀✨
同じく七曲地区で農家民泊「あんちゃん家」を営む大曲さんからの差し入れ、椿の花です🌸
花びらは肉厚で食べ応えがあり、また彩も添えてくれます。

他にも、みんなの家の永吉さんが予め用意してくださった、菜の花、ゆきのした、にんじんの葉、しいたけを天ぷらにして、春の美味しい「苦み」を味わいました。

そして、かしま自然農園の奥さんご夫妻から、手打ち蕎麦が提供されました🍜
山野草の天ぷらと一緒にいただくと相性抜群!!😋

さらに! 永吉さんが採取した山野草を使って、ヨメナごはんのおにぎりや、ハコベ(ひよこぐさ)のナムル、ワラビのお浸しなど、副菜もたくさん用意してくださり、皆さんおなかいっぱい大満足でした😋
食後には、奥さんご夫妻からそば粉プリン🍮、入江さんから自家製の野草茶がふるまわれました🍵
入江さんは一昨年に田舎暮らしのインターンで永吉さんと出会ったことをきっかけにこの土地が気に入り、現在福岡と鹿島で二拠点生活を送られています。
七曲地区での体験活動から関係人口の輪が広がっています🙌

最後に
元佐賀県地域おこし協力隊の日髙涼子さんが活動の集大成として制作した冊子「野に親しむ見習い暦」を配布させていただきました🙌
日髙さんは「山菜料理人見習い」というミッションのもと、山菜まつりの立ち上げにも関わっておられました。
主催の奥正好さんは「日髙さんが残してくれたものを受け継ぎ、たくさんの方に里山の良さを伝えていきたい」と今後の意気込みを語ってくださいました💓

やまとまちをつなぐ会の皆さん、参加された皆さん、お世話になりましたー!😊
次回は、秋のかかしまつりでお会いしましょう!!👌
注意事項
⚠️山野草の採取にあたっては、土地所有者の許可を得て行ってください。
⚠️山野草のなかには有毒植物もあります。野生のものを採って食する際は、専門家等の鑑定のもと行いましょう。
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山の会議(仮)の名称は、地域で話し合いを進めていく中で、各ブロックの会議の名称や取り組みも自分たちで創りあげていただきたいという思いから「(仮)」をつけています。
山の会議(仮)はこれからの山の暮らしや営みを持続可能にする、はじめの一歩です。
今後も自発の地域づくりの推進に取り組んでいきたいと思います!

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🌾かかしまつり(やまとまちをつなぐ会)