年末振り返り。山本卓2021年は「定住する」が明確になった年
- 2021.12.30
- written by 山本 卓

佐賀県地域おこし協力隊の卒業まで100日を切った年の瀬。佐賀のお山は初雪もふり、一気に冬となりました。今年もやっぱり1年は早かった! 毎年のように思うことですね。(笑)
みなさまにとって2021年はどんな年になったでしょうか?
僕はといいますと、協力隊3年目ということで、卒業が近づき、今後どのように生活し仕事をしていくか真剣に考える年になりました。
協力隊の任期終了後、約6割が同じ地域に定住すると数字が発表されています。(令和元年度地域おこし協力隊の定住状況等に係る調査結果)僕も今住んでいる佐賀のお山に定住することを選びました。
定住する理由①「必要だと思ってくれている人があるから」

「なぜ定住するのか?」といいますと、必要としてくれている方がいるから。前回の記事『田舎×クリエイター「起業するなら佐賀を選んだ方がいい理由」』の中で書きましたが、仕事にできる種がたくさんあるんです。その種が芽を出したのが「会社設立」でした。
会社を設立したいと思っていたわけではないです。役者をしていて、番組制作会社で働いていた、という肩書しかなかった僕が、ある団体さんから「映像を作りたい」という相談を受け、その仕事では企画、制作、出演、編集のすべてを一人で実行。それが口コミで広がったのが、個人事業主としての始まり。そして周りの方が困っていることを、自分が経験し培ったスキルで解決できるのであれば、もっとやるべきだと判断。2021年1月。山の企画屋 合同会社Light gearという映像制作メインの会社を立ち上げる、という流れになりました。
今年もそのおかげで様々な仕事をさせてもらいました。映像制作の受注はもちろん、ラジオパーソナリティーの仕事、イベントMC業や映像コンサル業などを依頼いただけるようになりました。必要と感じてくれている方々がいるなら、僕ができることには、手を差し伸べたい。すべてやりたい! そうやって動いた1年だったから、そのまま「定住する」ことは、とても当たり前に感じられました。
定住する理由②「刺激的で、生み出そうとする力がうごめく環境が山にあった」

僕が山に住み始めて驚いたのは、個人事業主が多いことでした。農家さんや、カフェオーナーさん、造形作家さん、カレー屋さん、林業家さんなど、個人で仕事を請け負っています。お付き合いする方のほとんどが、「社長・代表」であるという環境。そのことは定住を決断する上で決定的な要因でした。
それはなぜかというと「刺激」です。
取材でお世話になった小池卓さんとお話をしていると、今までにない考え方や発想に、僕自身刺激を感じ、「次はこんなことをしてやろう!」と生み出す力がみなぎってきます。
本間農園さんは、新しく「小窓販売」で養鶏の良さを発信する動きをされていたりします。
せふりん農園の山本さんは、新年すぐに行われたある大会で準グランプリを受賞し、去年よりももっと精力的にビジネスに取り組んでいる。
この1年間だけでも山の皆様の活躍が凄すぎる。佐賀の山にいると、日々の刺激や変化を如実に感じることが出来る。佐賀の山に住んでいる皆様は、生み出す力に満ち溢れている。
今年10月。僕もそんな活躍と刺激に背中を押してもらい「したいを形にするテラス。音無テラス」の建設を始めました。
刺激的な場所と感じたからこそ、定住することを決めたのです。
佐賀100に関わってくださるみなさま、2021年もありがとうございました!

2021年、雪の降る中スタートしました。取材を通して、地域の皆様には本当にお世話になりました。そして佐賀100を楽しみに読んできださっている皆様、本当にありがとうございます! みなさまに佐賀のお山の宝物、届いていますでしょうか? 来年も笑顔と刺激をお届けするメディアにしますので、お楽しみにしていてください!!
今年も1年ありがとうございました!
佐賀県地域おこし協力隊・地域の編集者 山本卓


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<取材記者>
山本 卓
「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
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<取材記者>
山本 卓「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
大阪府高槻市出身。10代のころから役者を志す。夢を叶えてCMや大河ドラマをはじめ映画や舞台で活動。劇団「ブラックロック」の主宰を経て、海外公演を自主企画で成功させる。その後、キー局情報番組のディレクターとして番組制作に携わる。夢は日本を動かした100人になること! 地域の人に密着した動画作成や、人の顔が見えるマップを作りたくて移住を決意

