がっばいむずかしか~佐賀弁
- 2021.07.30
- written by 鵜飼 優子

こんにちは、佐賀100編集部うかいです。最近暑い日が続き、湿気もむんむんとして身体がだるるんとしています。皆さんはいかがお過ごしですか?
暑くてついついアイスなど冷たいもの食べがちですが、身体冷やしすぎず、元気に夏を楽しみましょうね。
さて、今回のざわもえは佐賀弁について書きたいなと思います。
この前、暑い日に「今日はぬくかー」って佐賀市内出身の方がおっしゃってたんですね。
暑いのに、ぬくいってどういうこと!?「あつかー」じゃないの?って疑問に思い聞いてみたら、あつかーも言うと。ぬくかーはジメッとして暑いときに使い、日が照ってカラッと暑い日にはあつかーと、使い分けをするとのこと。
なるほど! 佐賀弁や方言って面白いですよね。これを読んで一緒に佐賀弁をマスターしましょう(笑)
佐賀弁でも場所によって全然違う
そう!佐賀弁とひとくちに言っても、地域によって、もっと細かく言うと集落によって、全然違うのです。全国的に有名になった「がばいばあちゃん」。このがばいも使う地域と使わない地域があり、しかも「がっばい」って小さい「っ」入ることもあります。
佐賀弁は大きく分けて、唐津方言、佐賀西部方言、佐賀東部方言、田代方言(鳥栖市東部と基山町)があるそうです。実際は、もっと細かく分かれていて佐賀のお山の100のしごとで取材をさせてもらっている6地域でも違いますし、隣の集落ですら違ったりします。
取材中、佐賀弁でお話ししてくださったときに初めのうちは「ん? なんのことを言ってるのだろう」とわからないこともありました。そのときは「そうですよね」って笑顔で返していました(笑)同じ日本語なのにわからないって、不思議ですよね。
私は、大阪出身なのですが、大阪弁は方言が強いと言うより、イントネーションが違います。佐賀弁は、言葉そのものが違いますよね。使う言葉は違えど、自分の生まれ育った方言で話していると安心するというか、ほっとしますよね。音に癒される感覚があります。方言ってやはりその土地ならではのものなので、大事に繋いでいきたいものですね。
使えるようになった佐賀弁
せっかく佐賀に住んでいるのだから、少しは佐賀弁を使いたいと思っています。
私が使えるようになった佐賀弁をご紹介します。
まずは、「よか」これは使いやすい!
例「お茶でよか~?」「よかよか」
レジで「袋よかですか?(いりませんか)」「よかです(いりません)」
使いやすいと書いたものの改めて書いてみると、よい、いいよの意味でもあるし、いらないよって意味でも使えるし、幅広い使い方がありますね。私は、「よか?」って聞かれたら、「よかです」と返しています。これなら初心者でも使いやすいですね。
次は「ほげる」
例「靴下の穴ほげたから縫って~」
穴があくことを言います。穴をあけるときにも「ほがしといて」みたいに使います。
そして、最後はこれからの季節に使える方言「ねまる」
例「お弁当を冷蔵庫入れとらんかったから、ねまった」
腐ることを言います。作ったものが腐るときに使うようで、たまねぎやバナナなど食材そのものが腐るのには使わない人もいるみたいです。場面によるんですかね?
とまあ、数ある佐賀弁でもマスターできているのは少ないですね(笑)まだまだこれから佐賀弁を研究していきます。違和感なく、どや顔せず、自然に佐賀弁を使えるようになるには、まだまだこれからです。使いやすい佐賀弁があればぜひ教えてください。
では最後は、佐賀弁と言えばこれって感じで出されるお題でおわりましょう!
「きゅーのしゃーは、ちゃーとじゃーこんよ」
さあこんな風に佐賀弁を使いこなせればあなたは佐賀弁マスターです! まったくわからなかったという方は、わたしと一緒に佐賀弁を研究しましょうね。
答えは「今日のおかずは、鯛と大根だよ」です。


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<取材記者>
鵜飼 優子
「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
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<取材記者>
鵜飼 優子「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
大阪府高槻市出身、ひつじ年。今まで暮らしたことのある地域は、北軽井沢、阿武、萩、佐伯、そして個人的にもご縁を感じている佐賀のお山にやってきました。幼稚園教諭やドーナツ屋さんなど様々なことにチャレンジしています。将来は、こどもとお母さん、家族が集える場所を作ることが目標。佐賀のお山の暮らしを楽しみながら情報発信しています。

