春を丸ごといただきましょう!はじめての山菜採りに行ってきた。
- 2021.03.30
- written by 山本 卓

移住をきっかけに季節の移り変わりに敏感になった地域の編集者山本卓でございます。
みなさま「春と言えば」何を思い浮かべますか?
入学式やお花見、ひな祭りなどなど。思い浮かぶものってたくさんありますよね!
僕が思い浮かぶのは「山菜採り」です。今回は佐賀のお山で「山菜採り」に挑戦してみました。
山菜採りの注意点を先にお伝えしてから本編を始めますね。
① 勝手に他人の土地に入らない。
② 有害植物などに注意しましょう。
③ 危険な場所に立ち入らない。
④ 危険な動物に近づかない。
山菜採りのポイントは、発掘作業のように優しく優しく。

今回採取する山菜は「ノビル」です。みなさん「ノビル」って聞いたことありますか? ユリ科ネギ属の多年草で全国の野原や河原の土手などに自生している植物です。根元の肥大した部分を天ぷらや酢味噌で和えていただくと絶品です。
春の絶品ノビル採取を始めていこうと思いますが、まずは準備が大切です。
ノビルの採取に必要な道具は、スコップ。これがないとちょっと大変だと思いますので、ご用意くださいね。
本日お邪魔したのは佐賀市富士町です。

田園風景が広がる開放的な場所です。地元の方にご協力いただきました。本当にありがとうございます!!!
ではさっそくではありますが、問題です。この写真の中にノビルがあります。どれでしょうか??

なんかネギっぽい植物があるのが、分かりますかね?
正解は……これ!!

遠目で見ると全く分かりませんが、じっくりと山の斜面を見てみると、
ノビルは、めっちゃ生えてます!!(笑)
さっそくノビルを見つけたら、スコップを使い根元を傷つけないように掘り起こしていきます。

掘り起こしたら、付着している土を落としていきます。

どんどんと落ちていく土。
「球根どこかな? どこかな?」
いつ現れてもおかしくない根元の肥大した部分。
とてもワクワクします。それはまるで発掘現場で化石を掘り起こしている時のような気持ちです。丁寧に優しく優しく……。

しかし、アクシデント発生?!

「根元もろともいってもたぁぁあ!!!」
昔からそうでした、僕は不器用な部類の人間。悔しいです!!(笑)
でもですよ、そんな始めからうまくいく人なんていない! 失敗は成功へ繋がるんです。(笑)

15分後、大量にノビル採取することができました!!! やっぱりやればできる子山本卓でございますなぁ。
採取の後は、食べてみる。ノビルは本当においしいのか?

今回ノビル以外にも菜の花、つくし、ヨモギ、アザミを採取することができました。
採取の次は、食す!
とはいえ、「どうやって調理をすればいいのか?」
一人暮らし歴約16年以上にもなるのに、料理のバリエーションが無さ過ぎて、山菜の調理の仕方が分かりません。悩んでも進まないので、地元の方に教えていただきました!
相談の結果。今回の料理は、
ノビルの天ぷらと酢醤油和え。ヨモギの天ぷら。菜の花とつくしのおひたし。アザミのおひたしの5品を作っていきましょう!!!
調理は簡単。天ぷらは衣を付けて揚げ、おひたしにする山菜は塩を入れたお湯で茹でます。

茹で上がったら水を切り、味付けをして完成!!

こちらです!! ドドーン!!

こちらは、サクサクの「ノビルとヨモギの天ぷら」
そして……。

「ノビルの酢味噌和え」でございます!!

さてさて、ノビルの味はいかがでしょうか?
食べてみましょう!!!

「ん?! めっちゃうまいやん!!!」
先ほどまで疑っていた自分が嘘のように、ノビルの天ぷらとノビルの酢味噌和えに、
僕の箸が、のびるのびる(笑)
あ! だから、山菜の名前が「ノビル」というのか!? (←違うよ!)
味は、ネギのような風味もありますが、ニンニクとラッキョウを足したような感じに近いのかなと感じました。これはビールのつまみに合う!!
いやーほんとノビルは旨かった!!!!!
山菜採りは、春を感じ、山の恵に感謝する。とてもいい体験。

春は本当にワクワクする季節。今回挑戦した「山菜採り」は、ワクワクしっぱなしでした。こんな近くで、こんなおいしいものが採れるなんて。初めは「山菜って美味しいの?」と疑っていましたが、前言撤回です。
「めちゃくちゃ美味しい。」
こんな経験ができるってとても贅沢なこと。すごくいい経験させてもらいました。ほんと自然の恵みに感謝な山菜採りでした。
そして今回、取材に協力してくださった地元のみなさま、本当ありがとうござました。


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<取材記者>
山本 卓
「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
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<取材記者>
山本 卓「佐賀のお山の100のしごと」記者/地域の編集者(地域おこし協力隊)
大阪府高槻市出身。10代のころから役者を志す。夢を叶えてCMや大河ドラマをはじめ映画や舞台で活動。劇団「ブラックロック」の主宰を経て、海外公演を自主企画で成功させる。その後、キー局情報番組のディレクターとして番組制作に携わる。夢は日本を動かした100人になること! 地域の人に密着した動画作成や、人の顔が見えるマップを作りたくて移住を決意

