地域社会貢献(特に自然環境保護)にかかわっていきたい
中西 紀元さん(佐賀市)

中西 紀元さん
Profile
活動地域
佐賀市中山間地
活動拠点
佐賀市富士支所
委嘱されている活動
・地域資源の発掘及び森林・林業の振興、林業に関する活動
・森林・林業関係者、消費者等との連携による地域活性化となる活動
出身地
生まれは東京、育ちは横浜
地域おこし協力隊になる前は?
民間企業の会社員を30年間。具体的には、化粧品原料の開発を皮切りに、国内営業(大阪、東京)、事業管理、海外駐在(米国ノースカロライナ州)

地域おこし協力隊になったきっかけは?

民間企業で働いている中で、会社自体は“社会貢献”を謳ってはいるものの、実態としては、資本主義社会に組み込まれている中で“自然環境の破壊や格差の拡大に加担しているのではないか”という問いを常に自分に投げかけていました。30年間勤めて、研究、営業、事業、そして海外駐在まで経験して、もうその会社の中で自分のやりたいことも無いと思い、早期退職し、地域社会貢献、特に自然環境保護にかかわる仕事をすることにしました。

一番心がけていることは?

できるだけいろいろなところに顔を出すこと、知らない人にでも、とにかく挨拶することを心がけています(自分の住む北山エリアでは特に)。仕事の中では、物事の本質に迫ることを心がけています。表面的な解決策では決して長続きしないと思うからです。また、できるだけ肯定派・否定派の両者の意見を先入観を持たずに聞き、更に客観的事実を調べた上で判断するようにしています。

これから力を入れていきたいことは?

木材生産の為だけではなく、土砂災害を防止したり、水資源を蓄え・育み・守ったり(水源涵養)、保健・レクリエーションといった森林が人間社会に提供できる機能(多面的機能とか公益的機能と呼ばれるものです)を最大限発揮できる“理想の森林”とはどのようなもので、その“理想の森林”に近づけるための施業(管理)方法を見極め、それを実践し、これを佐賀市を発信源として、日本全国に展開すること。

地域にはいってびっくりしたこと

水がとにかく美味しかったこと。ペットボトルのミネラルウォーターや浄水器を通した水以外で、カルキの入っていない水を飲んだのは初めてでした。毎日、仕事帰りに名水(“おちゃっさん(弘法大師堂)の水“と呼ばれている)を数リットル汲んでいます。

あと、家の周りにさまざまなカエルがいたことです。アマガエル、トノサマガエル、アカガエル、ヒキガエル、シュレーゲルアオガエル。夏の夜は毎日、カエルの合唱の中で寝ることになりました。アマガエルはなぜか家の中にも出没します。どこから入ってくるのやら?また、夏はアマガエルが、今はシュレーゲルアオガエルが玄関脇で家の守り神役をしてくれています。
梅雨時期と今年は8月の長雨で、ありとあらゆるものがカビました。畳をはじめとして、すだれ、靴、カバン等、そして棚の中の陶器までもが!!7~8月は毎日畳の拭き掃除が一日の始まり、という感じでした。

(スタッフより:下の写真が「おちゃっさん(弘法大師堂)の水」が汲める場所です)

今はまっていることは?

・草刈り。充電式の草刈り機を買ったばかりで、自宅周辺の雑草を刈りまわっています。
・自伐型林家初級研修。チェーンソーで木を倒す迫力とその際の緊張感。

町内の方へひとこと

富士町には都会には無い良いこと/ところがたくさんあるので、都会の人が羨むように、それらをもっともっと自慢してほしい。

町外の人にひとこと

まず、渋滞がありません。信号もありません(ほとんど)。人は基本的にゆっくり生活しています。そして、いい人しかいません。山には食を豊かにしてくれる四季折々の実りがあります。フキノトウ、筍、栗、あけび、銀杏などなど。周りには会話を豊かにしてくれる“人懐っこいオニヤンマ”、“優雅に舞うイトトンボ”、“とぼけたアオガエル”、“にぎやかなクツワムシ”、“びっくりさせられる瓜坊“などなどがいます。とにかく豊かで楽しいですよ。

地域おこし協力隊を志す人にアドバイスを

地域おこし協力隊になる際に自分が達成したいことを明確にしておくこと。そして、それを貫くこと。自分が達成したいことは”地球環境を守るというとてつもなく遠いゴールに向けて、自分が地域でできることを見つけること”です。任期は最長3年。時間は決して十分にあるわけではないので、具体的な手段を検討することに時間を使うべきです。自分が達成したいことを探したり、迷ったりする時間はもったいないですし、周りもどうサポートしたらよいのかを困ってしまうと思いますので。