「ちやのきエンデューロ」実行委員会の取組が評価され、総務大臣賞の受賞が決定しました。ぜひ、受賞にいたるストーリーをみなさんに知っていただきたいのでご紹介します。
最初に、ちやのきエンデューロ副実行委員長で、福岡マウンテンバイク友の会の増永代表(以下、増永さんと表記)のアクションから始まります。
増永さんは福岡市でマウンテンバイク(MTB)の店を経営していた時に、愛好家とともに活動できるコースを探していたところ、佐賀市富士町苣木(ちやのき)地区の方々に出会います。増永さんは、高齢者が多い地区での区役(地区の清掃活動等)を仲間たちと手伝いながら交流を深め、住民の理解と協力を得て、苣木地区の山林にマウンテンバイクのコースを造成していきました。
そのような中、地域住民から「コースを活用して大会を開催してはどうか」と提案があり、2017年から「ちやのきエンデューロ」(マウンテンバイク(MTB)レース大会)を毎年開催するようになりました。苣木地区の方たちもボランティアとして大会を一緒に盛り上げています。(2020年は新型コロナウイルスの影響で中止。デモ走行や搭乗体験のイベントを実施予定)
30人ほどの集落に参加者・観客等で約400人が訪れるようになり、大会の前日に前夜祭を温泉街で行うことで、温泉街もにぎわうようになりました。当初は、地域の人さえも「何もない山」と思っていましたが、今では「宝の山」と再認識されるようになっています。
マウンテンバイクレース大会を開く「ちやのきエンデューロ実行委員会」の取組が評価され、総務大臣賞の受賞が決定しました。11月27日に東京都内で表彰式が開かれる予定です。
増永さんは現在、佐賀市富士町に店ごと移住し、地元では欠かせない人物として地域を盛り上げています。
みなさんも一度、佐賀市富士町苣木(ちやのき)地区に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※県では、自発の地域づくりを推進していきます。