令和5年2月18日 ほうき作りワークショップ

伊万里市地域おこし協力隊の相木ギタウ菜月さんは、伊万里市の川内野にて野菜の共同出荷、買い物代行、佐賀大学と連携したイベント支援、情報発信(SNS、集落内情報誌)などのミッションを任され、佐賀大学卒業後、伊万里市の西部、標高200-300mに位置する42世帯、人口126人ほどの小さな集落の「川内野地区」に移住しました。

今回、その活動の一環で、地域の人を対象に、ほうき作りのワークショップが開かれました!

↑手動で種とり。地域のおじちゃんたちが頑張ってくれました👏

〈ほうきができるまで〉

 

↑ ① 紅葉を終えたコキアを収穫し、天日で干します🌞

↑ ② 種を取ります。この機械、力とコツがめっちゃ必要~

↑ ③ ひと房を分解し、ほうきっぽい形に整え、結束バンドや針金で固定します(普通にばり職人技です。)✨

↑ ④ 麻ひもで束ねて完成です!

〈イベント企画について〉

そもそも、今回ほうきのもととなるコキアは、相木さんの着任前から、景観保全目的で川内野にて栽培されていたそうです。相木さんが着任後、地域の方々と大学生のさらなる交流のためにさらに植樹数を増やし、前回の紅葉は圧巻のものとなりました。そのコキアの紅葉が終わり、先日は地元の小学校でのほうき作り体験を行ったりと、コキアによって色々なまちづくり交流活動につながっています。
「その輪を少しでも広げたくて開催した。」と、相木さんのコキアを通じての地域づくりへの想いは大きいです。

↑ 2023年5月の定植時。佐賀大学生と地域の方々の貴重な交流の場になったそうです。

↑ きれいなコキアの紅葉。たくさんの人がこの風景を一目見に川内野を訪れました。

〈川内野のサステナビリティ精神🌏〉

またこの企画は、サステナビリティに寄与するものでもあります。生活に必要なものは何でも簡単に手に入る時代ですが、川内野の方は何でも手作りすることを大切にしています。
「料理や、身の回りのものも自分で作ったり直したりできる。そんな知恵がほうきにもあって、麻ひもで結んでいるのでもちろん使い終わったらその辺に捨ててもいい。環境に優しく、お財布にも優しい知恵をお伝えしたかったです。」と、日々、川内野の方から学びを受ける相木さんだからこその企画だったと感じました。

〈地域の人との関わりの中での開催〉

このワークショップを開くにあたっても、地域の方々にたくさん声をかけてもらったそう。コキアの種とりは乾燥した状態での準備が必要で、「地域の方に当日天気が悪くなるから事前に収穫しとかんでいいん?」と教えてもらったりと、地域の方々も企画に主体的に関わってくださる方ばかりです。それはきっとこの1年間の川内野での活動の中で、相木さんが地域の方々と築いてきたものなんだと、現地の雰囲気で感じることができました。

「助っ人で参加していただいた地域のおじちゃんが楽しそうに教える姿を見られてよかった。」と“川内野の暮らしの知恵”を伝える場所が提供できたことを大きな収穫と感じている相木さん。
また、参加者の方も「普通に生きていたらホウキを作る機会なんてないので、楽しかった!」といった声ばかりで、そういった面で、川内野の人と参加者の“あげたいもの・ほしいもの”が合致した、充実感で満ちた内容となりました。

〈川内野に来てもらいたい🍃〉

「今回のイベントは集客が難しかった。」とのこと。
Facebookでの開催呼びかけを行いましたが参加者の多くは、まだまだ知っている方が多かったようです。「リピーターさんが定着してきたのも嬉しいですが、新規で川内野に来てもらうのはまだまだハードルが高いのかなと感じます。どうやったら川内野まで来てみようと思ってもらえるのか考えていきたいです。」と更なる魅力の発信に向け、意気込んでいました!
次のイベントは【 第2回目3月25日(土)のマルシェ 】を予定しています。
面白いコンテンツを盛り込み、地域の方をもっと巻き込めるイベントにしていくことを目標に掲げる相木さん。「前回の反省も活かしながら、地域密着型の癒しのマルシェにしていきたいです。来年度はテントサウナイベントも計画中。さぼらずに準備をしようと思います!」とにこにこ快活に話す姿が印象的でした!

〈来年度は「もっと頼りたい!」〉 

着任1年目を終えようとしている今、来年度以降の目標をききました。
「着任からこれまでの間、地域の方々には様々なアドバイスをもらいましたが、まだ役場の方にはあまり頼らず、というか頼り方がわからずやってきました。」と、地域に根付くことを心掛けて活動してきた1年だったからこそ、役場担当者さんとの関わりの大切さにも目が向き始めている相木さん。
「役場の方とも、よりまめに連絡を取り合い周りにもっと頼りながら、今までしてきたことをもっと深く、スピード感をもって取り組みたい。そして1年目で時間をかけていたことの規模をより小さく、効率よくしていき、新しい取り組みとしてキャンプ場や商品開発、共同出荷の自走にむけた取り組みを積極的に行っていきたい!」と、来年度さらにいろんなことに挑戦しようと計画中の相木さんに今後もこうご期待です!

みなさんもぜひ、川内野の人と相木さんに会いに、足を運んでみてはいかがでしょうか☺

〈相木ギタウ菜月さん活動関連情報〉

【公式インスタグラム】川内野情報🔆 
【公式フェイスブック】佐賀県伊万里市川内野